昭和40年代の特撮ヒーローソング名曲アーカイブス

ロンリーヒーローな特ソンヒーローに憧れたオレとお前編

勇気、愛、そして夢、これらをエネルギーに変え、必死に戦い抜いた1970年代の孤独なヒーローたち。そう僕らが憧れたヒーローとは、決まってロンリーだった。戦隊が現れる前までは…。

1977年(昭和52年)

快傑ズバット Kaiketsu Zubat

OP:地獄のズバット

ED:男はひとり道を行く

歌:水木一郎
作詞:石森章太郎、作曲:京建輔

放映:1977年2月2日 - 9月28日

ベンベベンと琵琶の強烈なインパクトで始まるオープニングソング「地獄のズバット」。ただ主人公早川が弾くのはギターであり、琵琶を弾くことはない。

やっぱり20世紀少年のぼくらにとって「かいけつ」と言えば、ゾロリじゃなくてズバットだ。

 ストーリーは、地球を守るとか人類を守るとかではなく、無二親友を殺した犯人を探すという熱い男の話。主人公早川健役:宮内洋のかっこよさだけが光る長編サスペンス的要素を持ち合わせた今までにないタイプ。視聴率はまあまあ良かったみたいだけど、歌以外にイマイチ脚光を浴びなかったのは、序盤の敵がほぼ着流しの人間相手で、途中からチープなかぶりものの敵が出てくるという安っぽさではないかと思う。



大鉄人17 Daitetsujin 17

OP:オー!! 大鉄人ワンセブン

ED:ワンセブン讃歌

歌:水木一郎、こうろぎ'73、チャープス
作詞:石森章太郎、作曲:渡辺宙明

放映:1977年3月18日 - 11月11日

巨大ロボットバトルの先駆け的作品「大鉄人ワンセブン」の主題歌。水木一郎さんのアツい歌声とこうろぎ'73、チャープスのハーモニーがとても素晴らしい。楽曲もブラス系主体に加え、伴奏のピチカートは病み付きになるくらい最高で、これは中毒性をもっているとも言えるほど。

歌もいいけど、ワンセブンのメカデザインがやっぱりカッコイイのだ。シンプルながら、子どものころに想像して描くような筐体。今でこそ旧式感が強いデザインだけど、変形やらコンピューターアイのハイテク感やら魅力的な部分が多かったなあワンセブンは。



ジャッカー電撃隊 2nd.J.A.K.Q. Dengekitai

OP:ジャッカー電撃隊

ED:いつか花は咲くだろう

歌:ささきいさお、こおろぎ'73
作詞:石森章太郎(OP) / 八手三郎(ED)
作曲:渡辺宙明

放映:1977年4月9日 - 12月24日

【主題歌:ジャッカー電撃隊】

ボンゴ、ドラムと他の特撮ソングとは一風変わった曲調で始まるこの主題歌。最初の方は微妙な感じが若干するものの、いさおの「つっこめ×4、まヘィ!」後のBメロからがすごくいい。ヒーローの悲壮ささえも、かっこよく聞こえてしまうビートの利いたリズム、そしてその中にゆらりと流れるバイオリンの音、かっこよすぎる名曲だ。

【ED:いつかは花は咲くだろう】

じゃっくぁー電撃隊よりエンディングテーマソング「いつか花は咲くだろう」。なぜ「じゃっくぁー」なのか?それはいさお氏の歌唱方法にある。「どこぅカニっ へいわぁぐぁ〜 あるならぁあっぶぁ〜っ」や「いよっつのぉ」と、なぜかこの歌では思いっきり特徴のある歌い方なのだ。

ジャッカー電撃隊メタルチャーム画像十数年ぶりに聴いた時には、この歌ちょっと恥ずかしいなって感じがしたけど、聞いているうちにやっぱりいい歌なんだなと思えてくる。そのわけは渡辺宙明ソング他ならず、OP同様にかっこよすぎるベースとドラム、そしてサビから入るバイオリンが最高だからなんだろう。



1978年(昭和53年)

東映スパイダーマン Spiderman

OP:駆けろ!スパイダーマン

ED:誓いのバラード

歌:ヒデ夕樹
作詞:八手三郎、作曲:渡辺宙明

放映:1978年5月17日 - 1979年3月14日

東映スパイダーマンより主題歌「駆けろ!スパイダーマン」。イントロから当時流行のシンセドラム、マリンバとドラムのコンビネーションで興奮度MAX!。渡辺宙明氏の名曲中の名曲と評されるスパイダーマン、聴き所はたっぷり。そしてB面にはレコードお約束のドラマストーリー収録だったと思うんだけど、モンスターのディレイがかかった声、あれは子どものときすごく怖かったんだよなあ。第何話の話だったんだろ?。

【ED:誓いのバラード】

この曲も特撮ヒーローEDの中では、名曲中の名曲に位置する歌。口笛とうっすらと聞こえるマリンバ、サビから入るバイオリンがとても哀愁深く、山城拓也の悲壮さを子ども心に感じさせていた名曲だ。そしてこのEDソングの極めつけは、2コーラス後の間奏にある。子ども向けの特撮番組で、ここまで子どもに哀愁と運命(さだめ)を感じさせた曲はない。

一方、詞のほうはというと名作映画「誰がために鐘はなる」をヒントに書かれたものとのこと。名作が名作を生んだとも思われるようなこの歌詞。今でも一番好きな特撮EDテーマと言われれば間違いなくこの歌なんだけど、版権問題により再放送がやらないことで、この曲の良さを番組と共に伝えることが出来ないのがすごく残念でならない。

【東映スパイダーマンとは】


今でこそ映画「スパイダーマン」が上映され誰でも知っているヒーローだけど、当時は情報の少なかった時代でスパイダーマンがアメコミ系とは、子どもたちの間では全く知られていなかった。だから20世紀少年である僕たちにとっては、スパイダーマンといえばこの特撮ヒーロー「東映スパイダーマンッ」なんだよね。

まず左腕につけているスパイダーブレスレットから、スパイダーネットなどいろいろと繰り出します。しかし闘いのほとんどはスパイダーストリング。でも普通の細いロープ(下左図2)です。ちょっとかっこ悪いな。もちろん全てはガリアからもらったブレスレット頼りなので、右手からはスパイダーネットは出ないし、移動もほとんどが小走りかGP-7という車に乗って行う。

さらにこのスパイダーマン、口上にはかなり「こだわり」があって、毎回のように口上文句も変えるこだわりぶり。カメラ割りもどんどん派手なるし、お尻を突き出しているカットもあったりとすごい気合のいれようだった。
 肝心の強さはというと、およそ人間の3倍が基本能力で、そんなにずば抜けて強いわけではない。そこで最強巨大ロボット「レオパルドン」登場。敵との戦いは、向かい合った瞬間ソードビッカーという大技で秒殺。まさに特撮史上最強無敵のロボなのだ。

スパイダーマンブギ

オシリふりふり 壁のぼり ターザンみたいにビルわたる かっこいいなあスパイダーマン

宙明先生のリズムが冴えわたるブギーな1曲。アマゾネスの言うところ「たわけた歌」は売上枚数200万枚の大ヒット。



1979年(昭和54年)

バトルフィーバーJ 3rd.Battle Fever J

OP:バトルフィーバーJ

ED:勇者が行く

歌:Mojo・コロムビアゆりかご会、フィーリング・フリー

作詞:山川啓介 ED:八手三郎
作曲:渡辺宙明

放映:1979年2月3日 - 1980年1月26日

バトルフィーバーOPの特徴は、コロムビアゆりかご会のコーラスだけでなく、アダルティなフィーリングフリーのコーラスも入っているところにある。メインボーカルMOJOさんの歌声と2つのコーラスグループが、この記念すべきヒーローを豪華に盛り上げる構成となっていて、そのなかでもコロムビアゆりかご会による子どもたちの純粋な歌声は、この曲の一番の聴きどころ。それにしても、打楽器系と「オー」がかっこいい!。


【ED:勇者が行く】

一変してヒーローとして背負ってしまった宿命と悲壮さをうたった歌。曲調は、若干演歌系歌謡曲のような雰囲気漂う作りで、泣きのギターに加えストリングスを贅沢に使い、聞けば聞くほどこの曲の良さ(魅力)に気付くと思う。

そして山川節とも言える「共闘」の教えが炸裂する。「オレも お前も お前も オレも 花咲く未来を賭けて さあ鋼鉄のスクラムだ」。もちろんメンバーの団結のことを歌っているわけだけど、テレビの前の子どもたちも一緒に戦おうと呼びかけるような山川節は、今作からヒーローの進むべき道を変えたといっても過言ではないほどだ。

バトルフィーバーJメタルチャーム画像

【バトルフィーバーJとは】


闘将ダイモスが終わり、次回作の番宣が流れた瞬間、子どもたちのハートを掴んだといっても過言ではない戦隊。渡辺宙明氏の楽曲に大平透氏のナレーション、インパクトある映像カット、ちょうどこの頃特撮に飢えていたぼくらにとって、とても衝撃的な出来事だった。

またこのバトルフィーバーJは、スーパー戦隊シリーズの中で、初めてロボットに乗って敵と戦った記念すべき戦隊。その姿は日本の戦国武将をモチーフとした出で立ちでかなりカッコイイ。それにバトルフランスとか言いながらフラメンコやったりと結構B級的な雰囲気のある戦隊なのだ。

プラネット20XXが選ぶ子ども合唱団
特撮版 天使の歌声ランキング
1位:バトルフィーバーJ
2位:ウルトラマンレオ
3位:1たす2たすサンバルカン
4位:特救指令ソルブレイン

コロムビアゆりかご会も少年少女合唱団みずうみも音羽ゆりかご会も杉並児童もサイコー



仮面ライダースカイライダー Kamen Rider Skyrider

OP:燃えろ仮面ライダー

ED:はるかなる愛にかけて

歌:水木一郎・こおろぎ'73
作詞:石ノ森章太郎、作曲:菊池俊輔

放映:1979年10月5日 - 1980年10月10日

仮面ライダーシリーズ6作目にあたるスカイライダー。レッツゴー!

この頃は仮面ライダーやウルトラマン(アニメ:ザ・ウルトラマン)、戦隊ものと、言わば黄金期復活かと思わせるほど豪華なラインナップで、幼少期のテレビはホント充実してたなあとしみじみ思う時代。だから製作側の頑張りや夢を感じられる作品でもあった。

本編では主人公筑波ヒロシ特訓のために7人のライダーが集結した回があったんだけど、それがやっぱり一番思い出深い。そりゃそうさ、歴代のヒーローだったライダーたちがたくさん出てくるっていうのに興奮したもんだよ。でも特訓といっても、見るからに相撲で言うところの「かわいがり」状態だったんだけどさ。

偉人の言葉:石森章太郎氏の遺した心に残る言葉

ナニが正義でナニが悪かが判然としない社会で「正義が必ず悪に勝つ

という単純で当然だが、大切な構図を子ども時代に キチンと意識の中に 留めていただけさえすれば、それはそれで十分意味のあることだと思う

TOP

h