昭和の特撮ヒーローソング名曲アーカイブス

昭和最後のヒーローたち特撮ヒーローソング 1983〜89年

ロンリーヒーローから僕らとともに戦うヒーローへと、ヒーロー像が変わっていったこの頃。ヒーローとは単に平和を守るだけでなく、僕らに正しさ、やさしさ、そして強さを教えてくれる存在。大人になってその気持ちを忘れてしまったときは、もう一度特撮ヒーローソングを聴いて思い出してほしい。純粋な幼少期に覚えたことは、きっと心の中にまだあるはずだからだ。

1983年(昭和58年)

宇宙刑事シャリバン Uchuu Keiji Sharivan

OP:宇宙刑事シャリバン

ED:強さは愛だ

歌:串田アキラ
作詞:山川啓介、作曲:渡辺宙明

放映:1983年3月4日 - 1984年2月24日

メタルヒーローシリーズ2代目「宇宙刑事シャリバン」の主題歌で、ヒーロー自ら少年の奥底に眠る男の闘争心ってやつを引き出そうと語りかける歌。そのためか何のために戦うのか目的や敵については、歌詞中一切触れていない。サビは単語の羅列なんだけど、なぜだか妙に心に響いてくる。

というのも山川氏の書く詞って、他の特撮ソングと違って君のために戦っているんだみたいなヒーロー独特のオレ俺系美学を捨て、一緒に戦おうっていう気持ちを大事にしている感じがすごく伝わってくるものが多い。それが最大の魅力なんだよね。

曲のほうは、終始カウベルがリズムを刻むスタイルで、あのアニメの名曲「ローラーヒーロー・ムテキング」を彷彿させる感じがGOOD。

EDの「強さは愛だ」はどんな困難にも負けない強いハートと、それを乗り越えていく強さをテーマにした今の時代にピッタリの歌。サビがかなりグッときます。下記歌詞一部抜粋。

明日が今日より いい日になれと祈ってる
悲しみに微笑んで 喜びに頷いて 思い切り 思い切り 生きようぜ

メタルヒーローソングランキング
1位:宇宙刑事ギャバン
2位:特救指令ソルブレイン
3位:宇宙刑事シャリバン
4位:巨獣特捜ジャスピオン


1984年(昭和59年)

超電子バイオマン 8.Choudenshi Bioman

OP:超電子バイオマン

ED:バイオミックソルジャー

歌:宮内タカユキ
作詞:康珍化、作曲:加瀬邦彦、編曲:矢野立美

放映:1984年2月4日 - 1985年1月26日

作詞に80年代歌謡曲で人気の作詞家:康珍化(かんちんふぁ)氏を起用し、この作品からの方向性が見えてくるような主題歌。

注目のポイントは、間違いなく「宇宙の青いエメラルド」っていう歌詞。古来日本人は、青と緑の区別が曖昧だったことから、青々とした新緑とか青竹とか表現していたと思いますが、バイオマンでもこうしたあいまいな表現を用いています。
(※阿久悠氏もウルトラマンレオOPで地球を「宇宙に煌くエメラルド」と表現している)

超電子バイオマンメタルチャーム画像サウンド面は、このあたりからシンセサイザーなどの電子楽器を多用し新世代風の曲調に変わっていく。EDのほうはポップな感じではあるけど、「あいつはニッコリ微笑んで 危険の中に駆けて行く」と、ほんの一行で危険を顧みないヒーローの覚悟とストーリーをイメージさせてくれる詞。

またクレジットにはないのでグループ名はわからないけれど、サビのコーラスが特にお気に入り。B・I・O・M・I・C バイオミック Yeah!



1985年(昭和60年)

電撃戦隊チェンジマン 9.Dengeki Sentai Changeman

OP:電撃戦隊チェンジマン

ED:NEVER STOPチェンジマン

歌:KAGE
作詞:さがらよしあき、作曲:大野克夫、編曲:矢野立美

放映:1985年2月2日−1986年2月22日

今までのスーパー戦隊の主題歌とちがってシャッフルビートが利いた主題歌。ノリの良さが特徴で、KAGE(影山ヒロノブ)らしい歌唱が引き立っている。今やアニソン界のプリンスも、特撮主題歌を歌うのが恥ずかしかったから「KAGE」という名義で歌ったといわれている逸話のあるのがこのチェンジマン。

まあのちにアニソンやら特撮ソングやらで活躍するようになってからは、影山ヒロノブの名を出すようになったということなんだけど、真相は本人にしかわからないことですね。

電撃戦隊チェンジマンメタルチャーム画像でも結果として人生の転機になったんだから、まさに影山氏こそ「Oh チェンジ!チェンジ!チェンジ!」じゃないか。ほんとこれこそお手本にしたいような話で、そこでやっぱり大事なのは「人との出会い」と思い悩んだ末の自身の判断、全て意味があることだったということなんだ。


1985年頃の特撮ヒーローもの

兄弟拳!バイクロッサー

歌:高橋元太郎

作詞:石森章太郎、作曲:菊池俊輔、編曲:馬飼野康二

放送期間:1985年1月10日〜9月26日

超新星フラッシュマン

歌:北原拓

作詞:園部和範、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:奥慶一

放送期間:1985年1月10日〜9月26日

時空戦士スピルバン

歌:北原拓

作詞:山川啓介、作曲・編曲:渡辺宙明

放送期間:1986年4月7日〜1987年3月9日

おもいっきり探偵団 覇悪怒組

歌:大野方栄

作詞:大野方栄、作曲:有澤孝紀、編曲:矢野立美

放送期間:1987年1月11日〜12月27日

怪人魔天郎を捕まえるべく、仲良し5人組によって結成された少年探偵団「覇悪怒組」
魔天郎の正体は落合先生?と思わせる描写があるものの結局は不明のままでした。歌は「やせろチャールス豚3世」でなじみのある大野方栄


1987年(昭和62年)

光戦隊マスクマン 11.Hikari Sentai Maskman

OP:光戦隊マスクマン

ED:愛のソルジャー

歌:影山ヒロノブ
作詞:売野雅勇、作曲:井上大輔、編曲:藤田大土

放映:1987年2月28日 - 1988年2月20日

これも影山ヒロノブらしいノリのよさとスピード感のある主題歌。歌詞中の「気!気!オーラパワー」のところを「キック! キック! オーラパワー!」って歌ってた人も多く、歌詞を見るまで間違っていたとは気付かなかった。

そしてあの印象的なオープニング映像からわかるように、この戦隊のコンセプトは肉体を鍛え上げることでオーラパワーを発動させるという、ずいぶん精神論というかオカルトチックなものをテーマにしている。少なからず当時大ブームだった北斗の拳の影響を受けているような気もする。さすがに秘孔は関係ないけど・・・ね。

光戦隊マスクマンメタルチャーム画像作詞にはチェッカーズや荻野目洋子など、数々のヒット曲の作詞を手がけた80年代を代表するシティポップ系作詞家:売野雅勇氏を起用。よりJ-POPを意識した感じだ。


宇宙刑事ソングコレクション
30周年を迎えたメタルヒーロー

特撮ソング人気1,2位を争う名曲揃いなのは言わずもがなですが、好きな人には必須なCDアルバム
男なら良音で聴け!ヨロシク勇気



1988年(昭和63年)

仮面ライダーBLACK RX

OP:仮面ライダーBLACK RX

ED:誰かが君を愛してる

歌:宮内タカユキ
作詞:康珍化、作曲:川村栄二

放映:1988年10月23日 - 1989年9月24日

魅力的な仮面ライダーBLACKRX 胸のマーク

BLACK RXの胸マークをクリックするとダウンロードできます(Illusrator CS6)

歴代屈指の名曲誕生!うたは超電子バイオマンで特撮界でのデビューを果たし、一躍名を馳せた宮内タカユキ氏。

BLACK RXは昭和最後のライダーで、これまでライダーシリーズの主題歌作詞のほとんどが作者石森章太郎氏によるものだったが、仮面ライダーBLACKから作詞家の阿木耀子氏、RXには康珍化氏を起用。その動きからアニソンのJ-POP傾向が、このライダーシリーズでも少なからず影響を受けはじめたことがわかる。

ただ前作BLACK主題歌の歌唱力(Vo:てつを)が悲惨だったことで、その真価はわからずじまいだったんだけど、おかげでRX主題歌のかっこよさが言うまでもなく際立つ結果となった。

━ Wake Up The Hero! ━

RX主題歌はぼくらの心の奥底に眠る闘争心、そして勇気を奮い立たせてくれる特撮ヒーローソングだ。

BLACK RXのEDは、孤独の闘いの中に見出した感情を歌った哀愁ソング。

−ひとりぼっちじゃないのさ。誰かが、どこかで−

人は孤独を感じたとき、やはり温もりがほしいものだ。

TOP



h